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-吐き気や嘔吐-vomiting

吐き気・嘔吐とは

吐き気・嘔吐の原因は、軽度の食中毒、胃潰瘍、めまいなどや、くも膜下出血など命に関わる病気まで様々です。 腹痛や頭痛も同時に起こっているかで、原因を絞り込むことができます。 吐き気がある場合、頭痛やめまい、腹痛など、他の症状を伴うことも多いため、医師はそれらの症状を総合的にとらえて原因を特定していきます。

吐き気や嘔吐を伴う病気

慢性胃炎

慢性胃炎は、ストレスや鎮痛剤服用などが原因で出血を伴うこともあります。命にかかわる病気ではありませんが、のたうちまわるような痛みが出ることもあります。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍

胃潰瘍の場合は食後に、十二指腸潰瘍の場合は空腹時に痛みが出やすいとされています。みぞおちの辺りに痛みが出るのが一般的です。

胃がん

胃がんは、50~60歳の男性に多く、ピロリ菌との関連性が指摘されています。 早期に見つかれば、内視鏡治療だけで完全に治療することもできるようになってきました。

虫垂炎

虫垂炎とは盲腸のことです。 抗生物質の点滴や飲み薬で治ることもありますが、手術をしなければならないこともあります。

腹膜炎

腹膜に起こる炎症のことで、潰瘍で胃に穴が開いた時や急性すい炎など様々な原因で起こります。 薬で治ることもありますが、ひどい場合は手術が必要。

膵炎

お酒の飲みすぎや胆石が原因で起こり、激烈な痛みが出ることもあります。

肝炎

B型、C型などの肝炎ウイルスが原因。劇症肝炎という死に至ることもある重症になるケースも。早期発見・早期治療が大切です。

胆石症

腹痛、発熱、黄疸などの症状があります。 一時的な発作であれば、手術をせずに、鎮痛剤、抗生物質などを内服して様子をみることもあります。 胆石症と合併して、胆のう炎が起こることもあります。胆のう炎になると、発熱を伴い、腹痛が起こります。

逆流性食道炎(吐き気・嘔吐+胸やけ)

逆流性食道炎は、胃酸が食道に逆流することで、胸焼けなどの症状が出ることがあります。 食道の粘膜には防御機能がないので、胃液が触れるとダメージを受け、吐き気や胸焼けといった症状が出ます。

食中毒(吐き気・嘔吐+下痢)

食あたり。下痢を伴うことがあります。

腸閉塞(吐き気・嘔吐+便秘)

ひどく吐いていて便が出ていなかったら、腸閉塞の可能性が高いです。 消化物や消化液が腸内に溜まってしまった状態です。

くも膜下出血(吐き気・嘔吐+頭痛)

後頭部をハンマーで殴られたような激しい痛みが突然起きます。 しかし、軽い頭痛で吐き気・嘔吐が主な症状のこともあります。

片頭痛(吐き気・嘔吐+頭痛)

片頭痛は、数時間から3日くらい続くズキズキとした頭痛で、吐き気に悩まされることが多く、 20代から30代の女性に多いものです。

メニエール病(吐き気・嘔吐+めまい)

メニエール病は、耳の奥にある平衡感覚や聴力をつかさどる内耳(ないじ)という部分に障害が起き、吐き気を伴うひどいめまい、難聴、耳鳴りといった症状を起こす病気です。

心筋梗塞(吐き気・嘔吐+胸痛)

動脈硬化により心臓の血管がつまる病気で、胸痛が起こりますが、吐き気などが出ることもあります。

糖尿病(吐き気+疲労感、意識混濁)

糖尿病で血液の酸性度が高くなりすぎる「アシドーシス」という症状によって吐き気が起こることもあります。