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尿管結石の痛みはなぜ起こる?

2023/11/12

尿管結石の痛みはなぜ起こる?

 

 

”腎臓に石(尿管結石)ができて腹痛や腰の激しい痛みで救急車で運ばれた”なんてエピソードを聞いたことはありませんか?今回は尿路結石について解説していきます。

尿管結石は、腎臓から尿道までの尿路に結石ができる病気です。結石が尿管に詰まると、尿の流れが妨げられ、激しい痛みが起こります。

 

 

どうして結石ができるのか?

 

尿路結石の大部分は、腎臓で尿成分から作られます。腎臓は、体内の水分を濃縮して尿を作り出します。その過程で、尿中にカルシウムやシュウ酸などの成分が過剰に含まれると、結晶が形成されて結石になります。

健康な人は、結晶化を防ぐための抑制機能が働き、結晶化を防ぐために、尿の成分を調整する仕組みがあります。しかし、食生活が乱れている方、生活習慣病の患者さん、腎臓の機能が低下した方などは、結晶化を防ぐための抑制因子が低下しているのです。

 

尿路結石の症状は?

 

尿路結石の症状としては、以下のような痛みや症状が現れます。

 

  • 背部や側腹部、腰の激しい痛み
  • 血尿
  • 吐き気や嘔吐
  • 頻尿や尿意切迫感

 

結石が存在する部位によっても痛みの具合が異なり、ときに軽症のときもあります。

 

腎臓内~上部尿管結石

背部から側腹部痛が出現し、お腹まで突き抜けるような痛みと嘔気・嘔吐を伴うことがあります。

 

下部尿管結石

側腹部~鼠径部、陰部にかけての痛みが出現します。結石が膀胱まで落ち込むと、症状が急速に改善することもあります。

 

診断

 

尿路結石の診断には、以下の検査が行われます。

 

  • 尿検査
  • 超音波検査
  • 血液検査
  • レントゲン検査
  • CT検査

 

尿検査や超音波検査、血液検査などをおこないます。腹部レントゲン検査を行うこともありますが、結石の一部はレントゲン写真に写らない種類のものがあり、注意が必要です。なかなか症状が改善しない場合や腹痛が激烈な場合は腹部CT検査を行い、石の場所をつきとめます。

 

治療

 

尿路結石の治療は、結石の大きさや場所によって異なります。

 

  • 小さな結石の場合は、自然排石を待つことが多いです。

 

まずは痛み止めで症状の緩和に努めます。点滴をしたり水分を多量に摂取することで、尿の量を増やして結石を洗い流すことも大切です。一部の種類の結石では薬の内服で尿をアルカリ性にして溶かすことも可能です。

 

  • 大きい結石や排石が困難な場合は、手術が行われます。

 

径が1cm以上の結石となると、手術が必要になる場合があります。経尿管カテーテルを用いて破砕する手術が一般的ですが、最近は体外衝撃波結石粉砕術(extracorporeal shock wave lithotripsy;ESWL)という方法も使われるようになりました。ESWLは身体にメスをいれずに治療が可能で、超音波を1点に集中させて結石を粉砕します。患者さんは水槽の上の丸く穴の空いた所に腰を浸しておくだけで治療が完結します。

 

予防

 

尿路結石の再発を予防するには、以下の生活習慣を心がけましょう。

 

  • 1日2L以上の水分を摂取する
  • 過食を避ける
  • 適度な運動をする
  • バランスのよい食事を摂る
  • 夕食から就寝までの時間を4時間以上あける

 

まとめ

 

尿管結石は壮年男性と閉経後女性に高頻度にみられます。

尿管結石は、激しい痛みを伴う病気です。再発率が高いため、予防のためにも、生活習慣を見直すことが大切です。