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骨粗しょう症ってどんな病気

2022/04/11

よくわかる骨粗しょう症

 

今回のテーマは骨粗鬆症(こつそしょうしょう)について書きます。

 

皆さんは骨粗しょう症という言葉は聞かれたことあるのではないでしょうか?

 

骨粗しょう症という病気は

 

骨の中のカルシウムの量が減り、骨がもろくなって骨折しやすくなる病気」です。

 

 

ではなぜ骨が弱くなるのか説明しますね。

 

骨は古い骨が溶かされ(骨吸収)新しい骨が作られる(骨形成)という骨代謝を繰り返しています。

健康な人は、骨代謝のバランスが保たれ、健康な骨が維持されています。

しかし、骨粗しょう症の人では、骨を溶かす方が骨を作るほうを上回り、骨代謝のバランスが崩れてしまっています。

その結果、骨のカルシウム量(骨量)が減り、骨がもろくなってしまうのです。

 

 

骨粗しょう症は、どんな人に多いと思われますか?

 

 

骨粗しょう症になる1番のきっかけは「閉経」です。

女性ホルモンの一種であるエストロゲンには、骨が溶けるのを防ぐ作用があります。

女性は、閉経後に女性ホルモンが低下するため、急激に骨量が減り、骨粗しょう症になりやすくなります。

 

閉経以外にも原因として

・やせている

・家族に骨粗しょう症の方がいる

・カルシウム摂取不足

・日照不足 運動不足

・喫煙 過度の飲酒

・糖尿病

・関節リウマチ

・胃切除

・卵巣摘出

 

など、様々な原因が重なって起こります。

 

 

骨粗しょう症になると、

 

・腰や背中が痛む

・腰や背中が丸くなる

・背が低くなる

・転んだとき骨折しやすくなる

 

といった事が起こります。

 

骨折をしてから骨粗しょう症だと気が付くには遅すぎます。

骨折する前に「昔はもうちょっと背が高かったのに・・・」と思った時が黄色信号だと思ってください。

 

 

ここからが1番お伝えしたい事になります。

 

例えば、あなたが骨粗しょう症だと診断されたとします。

骨粗しょう症には治療薬があるのですが、治療の前に一番気をつけないといけない事があります。

 

それは、

 

こけない

 

事が最も重要です。

 

診断された時には骨が弱くなってしなっている状態です。

 

よく骨折する部位に

手首・背骨・腕のつけ根・脚のつけ根(大腿骨近位部)

 

があるのですが、脚のつけ根が骨折したら寝たきりになる確率がとても高くなってします。

 

流れを説明すると、

 

足のつけ根の骨折→1ヶ月程度の入院→運動機能・内臓機能の低下→寝たきり

 

ろいった順序をたどっていきます。

 

寝たきりの方の12%は骨折、転倒が原因です。

 

 

骨粗しょう症になると

 

食事に気をつけてくださいね。とか

 

適度な運動をしてください。

 

と言われたりするのですが、今までの食事を変えたり運動を始めたりするのはとてもハードルが高いです。

とても大事でその通りなのですが、

 

ここでは敢えて食事や運動の事ではなく、

 

転ばない。重たい物を持たない工夫をしてほしいと思います。

 

例えば、

 

・階段の上り下りは手すりを使う

・スローブや踏み台で家の中の段差を減らす

・寝室にはフットライトを置くなどして夜中起きた時でも足元が明るいようにしておく

・じゅうたんのヘリや電気コードは固定する

 

などちょっとの工夫で防げる事故は沢山あります。

 

ゆたかクリニックではリハビリで運動指導もしていますし、

骨粗しょう症の検査もすぐできます。

 

 

私は大丈夫かな?とか心配だなって思われる方は診察室で気楽にお声かけください。

 

丁寧に対応させていただきます。