06-4961-5700

menu

スポーツ選手は気をつけたい疲労骨折

2022/09/26

スポーツで注意すべき疲労骨折

 

疲労骨折ってなに?

スポーツで注意をしなければならないケガの一つに疲労骨折があります。

疲労骨折とは「長時間の労働や歩行、スポーツなどで骨に徐々に負担がかかり、自然発生的に起こる骨折」のことを言います。1回の外力や負担で骨折しないほどの弱い負担が同じ場所にかかり続けることで骨折してしまいます。

 

症状

初期は軽い痛みや腫れを感じるくらいですが、症状が進行すると、ひびが入ったり、酷い場合は完全な骨折を起こす場合もあります。

疲労骨折はあらゆる年齢で起こりえますが、骨や筋力の発育的な問題から成長期に多く見られます。

 

疲労骨折が起こりやすい部位

疲労骨折は競技スポーツによって異なりますが、よく起こる部位はすねの内側にある脛骨(けいこつ)は足の甲にある中足骨(ちゅうそくこつ)に多くみられ全体の7割を占めています。

 

検査

疲労骨折の初期の段階ではレントゲン画像では異常所見が見られない場合が多い為MRI検査で確認を行う事もあります。

 

治療・療養期間

運動を中止するなど安静にする事が原則になります。

症状によって異なりますが、ギプス固定や手術が必要な場合もあります。

疲労骨折の合併症として、骨の治りが遅い遷延治癒(せんえんちゆ)や、骨の治りが遅く関節のように異常に動いてしまう偽関節があります。

疲労骨折の治癒期間は2〜3ヶ月で復帰可能ですが、遷延治癒や偽関節が生じてしまうと治癒までかなりの時間を有してしまう為、学生の場合は在学期間が決められている為、そのまま引退になる可能性もあります。

 

予防

発生要因に、筋力の不足、アンバランスな筋力、未熟な技術、体の柔軟性不足が挙げられます。

予防に必要な事はまず運動後にはしっかり体を休ませることが必要です。

多くは成長期に起こるため十分な睡眠も必要です。

筋力トレーニングやストレッチ、体に負荷のかからない為のフォームの見なしも効果的です。