2024/02/18
胸焼け・呑酸の正体は?逆流性食道炎の症状と治療法を徹底解説
元気で長生きするには逆流性食道炎を防ぐことが大切です。
誤嚥性肺炎の予防になる
現在、日本人の死因第3位にランクインする肺炎。特に、高齢者ではのどの筋力が低下することによって起こる「誤嚥性肺炎」の増加が背景にあります。食べ物や唾液の誤のだけでなく、逆流性食道炎で胃液などの胃からの逆流物が肺に入りこむと、肺炎の引き金に。逆流性食道炎の予防は、誤の性肺炎の予防に直結します。
咳やぜんそくの誘発を防げる
胃液の逆流が咳やぜんそくの症状を悪化させることがあります。食道に逆流した胃液の刺激が自律神経を通じてぜんそくを誘発したり、気道に吸いこまれて咳反射が起こるなどの理由が考えられます。
咳きこみによる嘔吐反射亢進で逆流回数が増えることもあり、悪循環を断ち切ることが大切です。
おいしく食事ができて低栄養にならない
胸やけや呑酸などの症状があると食欲不振になり、体重の減少や低栄養を招く危険性が。
すると低栄養が原因で筋肉量が減少する「サルコペニア」を起こしたり、次第に心身の活力も低下する「フレイル」から要介護状態に進行することも。
おいしく食事を摂れることは、健康長寿のカギになります。
睡眠障害の予防につながる
逆流性食道炎の症状が起こりやすいタイミングは、食後に体を横にしたとき。就寝時の不快感に悩む人が多い傾向にあります。最初は軽い胸やけでも、胃液が食道まで上がってくると、のどのあたりがヒリヒリする痛みに変わって眠りにつけないことも。逆流性食道炎を防ぐことは、快眠を得るためにも重要です。
食道がんのリスクを下げられる
食道は扁平上皮という粘膜に、胃や腸は円柱上皮という粘膜に覆われています。しかし、食道がくり返し胃液にさらされると、食道下部の粘膜が円柱上皮に変質することがあります。これを「バレット食道」といい、食道腺がんに進行することも。逆流性食道炎の予防は、食道がんのリスク減にも関係します
歯の表面が溶ける「酸蝕症(さんしょくしょう)」を防げる
虫歯、歯周病に次ぐ歯の疾患として問題になっているのが「酸蝕症」。酸性の飲食物で歯のエナメル質が溶ける病気です。柑橘類や炭酸飲料といった口から入る酸性の飲食物のほか、逆流してきた胃液も酸蝕症の発症に関与。逆流性食道炎の予防は、大切な歯を守ることにもなるのです。
逆流性食道炎のおもな症状
朝、起きたときに胸やけ・胃もたれが起こる
お酒を飲んだあとにラーメンを食べたりした翌朝、胸やけや胃もたれを感じるというのは、誰にでもありがちです。加えて、酸っぱいものがこみ上がってきたり、ゲップが繰り返し出たりするなら、「逆流性食道炎」かもしれません。
胸やけというと、胃がムカムカして気持ち悪い状態のことと思われがちですが、実は胃酸が出すぎてしまい、食べたものが胃から食道内に逆流してくるような状態をいいます。
症状としては、みぞおちから胸までの間で焼けつくような不快感や、胸のあたりが熱く焼けるような感覚、胸のあたりが針で刺されたようなチクチクした痛みを感じることです。
胸やけ
胸が下から上へと向かって熱くなり、焼けるような感覚が起こり、ヒリヒリした痛みや違和感、不快感が伴う。
食後や食べすぎ、脂っこいものや辛いものを食べたとき、アルコールを飲んだときなどに起こる。
呑酸
酸っぱいものが、のどや口の中にこみ上げてくる感じがする。この症状が起こると、のどの奥が焼けるような感覚になり、何回も唾液を飲みこんだり、水を飲んだりして、症状が消えるまで不快感が続く。
つかえ感
咽頭に炎症が起こると粘膜が赤くなったり、腫れたり、ザラザラになって唾液がくっついたりする。のどの不快感・違和感、のどに何かが詰まったような、痰が引っかかったような感じがして、咳払いをする。
胸痛
しばしば狭心症と区別しがたい激しい胸痛が起こることがある。胸痛のうち、狭心症などが認められない場合は、「非心臓性胸痛」と呼ばれる。非心臓性痛は、呼吸器疾患、筋骨格系疾患、消化器疾患などで起こり、逆流性食道炎では、食後や安静時に胸やけやゲップなどが伴う。
ゲップ
ゲップは、胃の中に溜まったガスや空気が、食道から外に排出される生理現象。食べすぎたときや炭酸飲料を飲んだときに起こる。何も食べていないのにゲップをくり返す場合は、明らかに逆流性食道炎の症状。
胃もたれ
胃の蠕動運動などが弱まり、食べたものが十分に消化されず、胃の中にいつまでも残っている状態。「胃がもたれる」「胃が重苦しい」「お腹が張る」などと感じる不快症状がある。
胃液が食道に逆流して不快な症状が起こる
逆流性食道炎とは、胃液が食道内に逆流して起きる病気です。
胃には食べ物を消化するために分泌される胃酸から胃を守る円柱上皮という粘膜がありますが、食道にはありません。食道は逆流してきた胃酸が含まれる胃液にさらされ続けると粘膜が傷つき、炎症が起こります。
炎症が起こると、粘膜が腫れて赤くなって、胸やけや呑酸などの不快な症状を引き起こします。それだけではなく食道そのものの働きを低下させ、さらに胃液の逆流を誘発するという悪循環に陥るのです。
逆流性食道炎は、命にかかわる重篤な病気ではありません。しかし、胃液の逆流による症状の多くは食後や夜間に起こりやすく、胸やけがして食事が楽しめない、夜ぐっすり眠れない、症状が鬱陶しくて元気がでないなど、生活の質(QOL)が著しく低下します。海外の調査によると、治療をしていない逆流性食道炎の患者のQOLは、狭心症の患者のQOLより低いという報告もあります。また、逆流性食道炎が重症化するほど、QOLはますます低下し続けると言われています。
さらに逆流性食道炎が進行すると、食道に潰瘍ができたり、まれに食道腺がんになるケースがあるのです。
逆流性食道炎は欧米に多く、日本には少ないとされてきた病気ですが、肥満の増加、食生活の欧米化、高齢化などに伴い、この20年ほどで日本でも患者数が急増しています。いまや、3人に1人が胸やけなどの不快な症状に悩んでいるという“新国民病”といえる状態になっています。
逆流性食道炎の原因
昨今、日本人にも逆流性食道炎が増えているのは、私たちの生活が胃液の食道内逆流を起こしやすいものへと変わってきているからです。
食道に胃液が逆流するのは、下部食道括約筋のゆるみと胃分泌の増加がおもな原因。加齢とともに食道括約筋が弱まると噴門がゆるむほか、食道自体の働きも低下して胃液の逆流が起こりやすくなります。
さらに、欧米型の高脂肪・高たんぱく・高カロリーな食事は一時的に下部食道括約筋をゆるませ、胃の分泌を増やします。加えて肥満や猫背などの姿勢は胃への圧力を高め、胃液の逆流を促すことになります。
その他、「非びらん性胃食道逆流症」では、下部食道括約筋のゆるみや食道の機能低下が原因になるのではなく、精神的なストレスが原因となって食道の粘膜の感受性が強くなり、胸やけなどの症状が出る場合があることもわかってきました。
逆流性食道炎になる主な背景
1 BMIが25以上の肥満体型
標準体重と比べて肥満の人はリスクが高い暴飲暴食をすると、一時的に下部食道括約筋はゆるみます。肥満の人はそのゆるみ方が大きく、大きくゆるむと胃の内容物が大量に食道内に逆流して、逆流性食道炎が起こりやすくなります。また、肥満による腹部への圧迫が胃を押し、胃の内圧が高まり、食道裂孔ヘルニアも合併しやすくなります。特に、内臓脂肪が原因の“ぽっこりお腹”の中高年男性は要注意。逆流性食道炎を防ぐには、BMI(ボディマス指数)が22の標準体重に近づけることが大切。BMI25以上は、逆流性食道炎の頻度が高くなることが報告されています。
BMI=体重(火)=(身長(m)✕身長(m))
2 体のゆがみや姿勢の悪さが影響する(背骨の変形と猫背)
背骨や腰が曲がっている人に重度の逆流性食道炎が多いとされています。前かがみの姿勢による腹部への圧迫が胃を押し、胃液の食道内逆流が起こるのです。
また、猫背や側弯症の人は肋骨がゆがみ、横隔膜も連動してゆがんで、その中心部にあく食道裂孔がいびつな状態に。その結果、胃液の食道内逆流を防いでいる噴門の締まりが悪くなって胃の内容物が逆流します。
一日中、パソコン作業などをしている人は、肋骨と横隔膜がゆがみやすいので要注意。横隔膜は呼吸にかかわる呼吸筋のひとつなので、横隔膜がよく動くと呼吸が深くなり、姿勢もよくなります。
3 骨粗しょう症の高齢女性は要注意
口から摂取した食べ物は食道を通り、胸部と腹部の境にある横隔膜を越えて、胃の中に入っていきます。横隔膜には食道裂孔と呼ばれる穴があいています。この穴は筋肉で支えられていますが、加齢とともに筋肉が弱くなり、胃の一部が横隔膜の上に飛び出してしまうことを「食道裂孔ヘルニア」といい、高齢者に多くなっています。食道裂孔ヘルニアがあることで、胃から食道への逆流を防ぐしくみがうまく働かなくなり、逆流性食道炎を併発します。原因としては、内臓脂肪型肥満による腹圧や、強く腹圧がかかる前かがみの姿勢、高齢女性は骨粗しょう症によって背骨や腰が曲がっていることなどがあります。悪化すると、ヘルニアが胸部の臓器を圧迫するようになり、呼吸困難などの症状が現れることもあります。
4 ピロリ菌感染率の低下
近年、胃・十二指腸潰瘍、胃がんにはピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)の感染が深く関係していることがわかり、多くの人がピロリ菌の除去治療を受けるようになりました。そのため、胃・十二指腸漬瘍、胃がんの発症率が減っています。
ピロリ菌とは、胃の中に生息している細菌。もともと日本人はピロリ菌の感染率が高く、上下水道が未整備な時代に子どもだった人に感染者が多いのです。現在では、20代のピロリ菌感染者は10%前後といわれています。
しかし、ピロリ菌の減少に反比例して、逆流性食道炎が増加しているのです。ピロリ菌がいると胃酸の分泌機能が低下し、胃液が減ります。すると炎症が起こって濃瘍などが生じやすくなります。
反対にピロリ菌がいない胃には炎症がないので、胃の働きが活発になって胃酸も過剰に分泌され、逆流性食道炎が起こりやすくなるのです。
5 糖尿病
近年の研究では、糖尿病の三大合併症のひとつである「糖尿病性神経障害」と逆流性食道炎との関係も指摘されています。特に、若い人の糖尿病では逆流性食道炎を合併しやすいという報告も。
高血糖が続き、ドロドロ血液になると、血流が悪くなって酸素や栄養が行きわたらず、末梢神経が傷害されます。足先のしびれ・痛み・冷え、感覚の麻痺、下痢・便秘などをくり返しますが、食道の蠕動運動低下で動きや知覚が鈍くなることもわかっています。また、血液中のブドウ糖が多くなりすぎると、腎臓は糖を多量の水分と一緒に尿として排出するため多尿に。体は脱水症状に陥り、唾液の量も減って食道内に逆流した胃液を中和する能力が低下。逆流性食道炎を起こしやすくなるのです。また、糖尿病では内職肥満を伴いやすく、内臓脂肪により腹圧が上昇することによって食道裂孔ヘルニアも発症しやすくなります。
6 睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に呼吸停止、低呼吸になる病気。症状としては、いびき、睡眠中の覚醒や悪夢、日中の眠気や集中力低下、頭痛などがみられます。医学的には、10秒以上の気流(気道の空気の流れ)停止が「無呼吸」、その無呼吸が一晩(7時間の睡眠中)に30回以上、もしくは1時間に5回以上あることが「睡眠時無呼吸」、呼吸が停止しなくても呼吸による換気が50%以下に低下した状態が10秒以上続くと「低呼吸」とされています。
睡眠時無呼吸症候群の患者さんは、逆流性食道炎を発症する割合が高いことがわかっています。睡眠中の呼吸停止や呼吸低下が胃液の逆流を促すこと、睡眠時無呼吸症候群と逆流性食道炎の発症原因となる肥満や高脂肪食などの共通因子があることなどが原因に挙げられます。睡眠時無呼吸症候群の治療を行うと、胃食道逆流症の症状も改善されることが多くの研究により明らかにされつつあります。
7 ストレス
ストレスが胃液の食道内逆流を増加させるわけではありませんが、ストレスがあると、胸やけや胃痛、胃もたれが起こりやすくなります。脳がストレスをキャッチすると、胃の機能をコントロールしている自律神経のバランスが乱れ、胃の動きが悪くなる「運動機能異常」や、胃酸の刺に敏感になる「内臓知覚過敏」が起こることがあります。胃の動きが悪くなると、胃の上部の膨らみが鈍くなり、消化不良を起こし、胃もたれや少し食べただけでお腹がいっぱい(早期満腹感)になったりします。内臓知覚過敏になると、少量の胃酸でも強い胸やけや胃痛を感じやすくなったりします。
胸やけや胃痛、胃もたれが起こるとその不快な症状や、食事を満足に食べられないことなどがストレスになり、さらに症状が悪化するという悪循環に陥ります。
ストレスは逆流性食道炎に限らず、どんな病気にもよくないのです。
逆流性食道炎の治療
生活指導
「暴飲暴食」「早食い」「食後すぐに横になる」のは、逆流性食道炎にとっての“3大悪”です。腹八分目を心がけ、適度な運動によって内臓脂肪型肥満を解消します。食事や生活習慣を改善するだけで、緩和されることもあります。
薬物療法
薬は、症状を和らげる対症療法です。胃液の食道内逆流を抑えるのではなく、薬を用いて、逆流する胃液の量を減らしたり、胃酸の酸性度を弱めたりすることにあります。薬の服用とともに生活上の注意点を守ることが大切です。
外科的治療
生活習慣の改善+薬物療法による治療で効果がみられない場合、手術による外科的治療を検討します。主流の腹腔鏡下噴門形成術の特徴は、①傷口が小さく、術後の痛みが少ないこと、②入院期間が短く社会復帰が早いことです。
逆流性食道炎の治療では、「薬物療法+セルフケア」が効果的です。
薬物療法と同時に、さまざまな食事と生活改善を組み合わせることによって、胸やけなどの不快な症状は改善されていきます。薬の服用とともに再発頻度を減らすためにも、セルフケアはかせないもの。
薬物療法において治療に使用される内服薬には、胃酸の分泌を抑制する薬剤、胃や食道の食べ物を送り出す運動を進させる薬剤、食道・胃の粘膜を保護する薬剤など多くの種類があります。
第一選択薬となるのは、胃分泌抑制作用がある「プロトンポンプ阻害薬(PPI)」です。PPIを服用すると、服用後24時間ほどは胃談の過剰分泌が強力に抑えられます。その効果は食後に高くなります。重症型を除いて、胃液の食道内逆流は食後に起こることが多いので、PPIが最適です。
また、胃酸の分泌を促すヒスタミンという物質を受け取る受容体をブロックする「H2ブロッカー」も使われます。
重症になると、食道の収縮力や運動機能が低下するため、消化管運動機能改善薬なども処方されます。消化管運動機能改善薬は、PPIとの併用により、症状改善効果が期待できます。
問題となるのは、治療薬を飲んでも効果がない場合です。特に非びらん性胃食道逆流症の患者は、自覚症完全になくすことは案外難しいのです。そのような場合、抗不安薬、抗うつ薬などを服用し、効果を試すこともあります。
薬剤による内科的治療で効果が得られない場合や、大きな食道裂孔へルニアによる出血や嘯下障害などの合併症が起きている、バレット食道や食道狭窄が起きているなど、逆流性食道炎の再発をくり返して重症化している場合には、外科的治療が検討されます。胃からの食道内逆流を防止する手術であり、食道の機能を取り戻す手段といえます。
外科的治療は、従来の開腹手術から、体への負担が少ない腹腔鏡下噴門形成術が主流になっています。食道を切ったり、胃を切ったりするのではなく、形を変える、いわば「形成手術」です。「ニッセン法」と「トゥーペ法」の2種類があります。どちらも胃の上部を食道に巻きつける点では同じで術後の嘘下困難を避けるために、トウーペ法が行われるケースが多くなってきていますが、ニッセン法が世界的に主流です。
また現在、最新の内視鏡治療としてARMS (逆流防止のための粘膜切除術)が注目されています。これは、噴門付近のゆるんだ粘膜を内視鏡で切除することで、ゆるんだ噴門を修復して胃液の逆流を防ぐ治療法です。体にメスを入れずにできる治療法として、今後の広がりが期待されます。
セルフケア
性食道炎を起こさない体をつくる!
逆流性食道炎を防ぐには、加齢とともにゆるんでしまった下部食道括約筋を鍛えればよいと思いがち。しかし、一度ゆるんでしまった下部食道括約筋を再び鍛えることは簡単なことではないのです。
そのため、その他の面で逆流性食道炎を防ぐケアが重要。猫背を正したり、横隔膜を鍛えることは、胃にかかる圧力を軽減します。同時に自律神経を整えることも有効です。
自律神経は逆流性食道炎とあまり関係がなさそうですが、ストレスが起因になることもある胃食道逆流症の予防において、交感神経と副交感神経のスイッチの切り替えをスムーズに行うことは大切なのです。
腹八分、暴飲暴食はやめよう
逆流性食道炎を予防するために食事面で気をつけたいことは、暴飲暴食をやめ、腹八分にすること。
また、逆流性食道炎にとって胃機分泌量を増やしたり、下部食道括約筋をゆるめる恐れがある食品の摂取は避けるといいでしょう。
具体的には脂肪の多いもの、甘すぎるもの、酢や柑橘類、香辛料の多いもの、アルコール、コーヒー、炭酸飲料、チョコレート、トマトなどです。食べてはいけないわけではありませんが、摂取量が多いと胃の分泌が増えるので、食べる量には注意したいところです。
また、早食いやかきこみ食いも大量の胃酸分泌を促すので、適量をよく噛んで食べることも重要です。
さらに、夜間の胸やけ、吞酸がこみ上げて途中で目が覚めるなどの症状を和らげるためにも、夕食は寝る3時間前までには終えるように心がけましょう。
参考
日本消化器病学会 https://www.jsge.or.jp/
日本消化器内視鏡学会 https://www.jges.net/