下血(げけつ)・血便とは
「下血」とは、黒いタールのような便が出ることです。 「血便」は、赤い血の混じった便が出ることです。 胃や十二指腸から出血した場合は、胃液により血液のヘモグロビンが黒色に変化するので、便も黒くなり、黒い粘りのある「タール便」となります。
下血や血便の原因
直腸重積
腸管に重なりができて、便が通りにくくなる状態。
直腸粘膜脱
直腸の粘膜がたるんで、便が通りにくくなる状態。
直腸粘膜脱症候群
排便時に長時間いきむことで、直腸の前壁に炎症が起きた状態。
肛門狭窄
肛門が狭くなることで便が通過しにくくなり、排便時痛みや出血を伴うようになった状態。
大腸がん・直腸がん
大腸がんや直腸がんが進行すると、がんが便の通りを邪魔して排便障害が起こり、血便、腹痛などを伴うこともあり、症状は徐々に悪化してきます。
過敏性腸症候群
便秘や下痢を繰り返す病気です。通常腹痛は排便後に軽快します。