2022/05/23
捻挫の腫れはいつまで続くの?
今回のテーマは「捻挫」です。
捻挫の腫れはいつまで続くのか?
スポーツ復帰にはどれくらいの時間がかかるのか説明していきますね。
皆さんも1度は捻挫をされた事はあるのではないでしょうか?
ゆたかクリニックでは大人の方よりも、学校の体育や部活で捻挫をされて来院される学生の方が多くいらっしゃいます。
「捻挫だから良かった」「そのうち治るだろう」と思う方は多くおられます。
確かに骨折したかもって受診される方には「良かった」となるかもしれませんが、実はとても注意しないといけないケガの1つなのです。
捻挫ってどんな病気?
捻挫の正体は足首の靭帯損傷です。
足の捻挫は完治しない状態でスポーツ復帰される事が多く、痛みの残存や、スポーツパフォーマンスの低下、捻挫の繰り返しなど悪循環に入ってしまう方もいらっしゃいます。
捻挫の種類
捻挫には内反捻挫と外板捻挫の2種類があります。
内反捻挫は皆さんのイメージしやすい内側に捻ってしまう捻挫です。
外板捻挫は外側に捻ってしまう捻挫でサッカー選手に多く見られます。
割合は内反捻挫が8割で外反捻挫は2割です。
捻挫の対応
捻挫部位の腫れは炎症症状です。
スポーツ中に捻挫をした場合応急処置がとても大切です。
応急処置の方法は
R・I ・C・E ライス とういう応急処置をしてください。
R・I ・C・E とは
R(Rest安静)・I(Ice冷却)・C(Compression圧迫)・E(Elevation挙上)
の頭文字をとってライスと呼ばれています。
文章でお伝えすると、捻挫をした時は・・・
患部を圧迫しながら冷やして、足を心臓より高くあげて安静にしてください。
この応急処置を適切に行える事で痛みや腫れが軽減できます。
R・I ・C・Eは応急処置で治療ではありませんので、処置を行った後は医療機関を受診してくださいね。
腫れは応急処置や重症度にも左右されますが、1週間〜2週間です。ただし、医療機関を受診されている事が条件です。
ご自身で捻挫と決めつけるのはおやめください。
いつからスポーツ復帰はできるの?
捻挫には靭帯損傷度によって軽・中・重症症度が3つに別れます。その重症度によって変わるのですが、
『8週』約2ヶ月間はかかると思ってください。
受傷後1〜3週で血管や繊維芽細胞が増殖しコラーゲンが作られます。
その後4〜8週の間コラーゲンの成熟が起こり続けます。
大事な点は受傷者の80%以上に最受傷する傾向があります。
捻挫後に痛みや機能低下など見られる方は30〜40%以上とも言われています。
このように捻挫後にまたトラブルになる事の多い病気です。
早期にスポーツ復帰する事も大切ですが、無理して復帰するのではなくしっかり治す事に集中し筋力アップなどフィジカルの強化していただくと結果パフォーマンスが上がりやすかったりします。
捻挫についてまとめると。
- 捻挫といって甘くみない。医療機関を受診する。
- R・I ・C・Eの応急処置方法を適切に行う。
- 治療期間は約2ヶ月。しっかり治す事に集中する。
以上です。
引き続き「ゆたかクリニック」をよろしくお願い致します。